こんにちは。渡辺天です。
今回のテーマは、諸行無常の定石崩しです。常に移ろいゆく存在である僕たちは、諸行無常を体現します。諸行無常とは、同じ状態が続かないということですが、何事にも新しい状態に移る可能性があります。
僕は、変化できるモノが最も生き残りやすいという話を知っています。変化できる者は新しい状態に適応でき、すぐに、その場になじむことが出来ます。僕は、一番強い者はすぐに廃れていくことを知っています。
あの江戸ですら、260年で幕を閉じました。260年とは長いようで呆気(あっけ)ないのです。僕の知る限り、260年とは、3人分の人生の長さでしかないからです。諸行無常とは、変化を求めることですが、一度何かで成功すれば、その成功した方法にこだわってしまいます。
僕もそういうヒトを何度も見てきましたが、二匹目のドジョウを狙うということです。同じ状態で勝つためには周りの状態が同じでなければなりません。同じ環境です。一度上手くいった環境は二度目には大きく姿を変えている可能性があります。同じ勝ちを狙うことに意味があるのか。
もちろん、勝ち方とは色々な方法があり、様々な状況で使えます。いわゆる定石という事ですが、定石も周りの環境を変えれば、簡単に崩せることが分かります。強力な定石はいつの時代も通用しますが、一度勝った方法にこだわれば、すぐに人間はダメになってしまいます。
時間が経てば経つほどに、その定石の弱点というモノは開発されて、定石が崩されてしまいます。自分のペースに入れるというのは強力な定石でもありますが、自分のペースに相手を入れるということ自体、強力な定石の一つと言えます。
2匹目のドジョウや3匹目のドジョウは簡単に狙えます。再現性で言えば、定石が出来てから日が浅ければ、簡単に定石は再現できます。環境が似ているからです。囲碁や将棋の定石ですら、出来てから何十年も経つモノもあるでしょうが、一概に定石を打てば必ず勝てるとは言えません。
ただし、毎回定石を生み出せたら、それはそれでスゴイことですが、定石を形作ることで新しい勝ち方が見えてきます。本来、定石は、あるいは勝ち方は、その定石同士、あるいは勝ち方同士で組み合わせていく物だと分かります。
このような定石も移ろいゆく物で、そのうち廃れて使われなくなり、新たな勝ち方が生み出されていきます。定石とは奥義のような物であると同時に自由を束縛する何かです。新たな流儀の勝ち方は文化どころか文明を打ち立てます。定石崩しとは自由になるための道具です。
新しい物を開発するとは、新しい弱点を生み出すことでもあります。弱点を見つけることこそ定石崩しですが、決まりきったルールの中で定石を打ち続けることは安定感はありますが、定石を乱されれば、すぐに定石によって打たれた手たちは崩壊します。
定石とは予定調和であり、どのように定石を打たれるかという確証があるから打ち合い続けられる約束事です。この約束事を破るのは案外簡単です。ステレオタイプという意味で定石があるのです。定石崩しとは、このステレオタイプを崩すための一手なのです。定石崩しも諸行無常です。
以上です。ご成長ありがとうございます。渡辺天でした。
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